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開発者に聞く、「The Amoeba(ザ・アメーバ)」の真価

Seminar Report / Column

経営の実態を表す数字をタイムリーに提供
部門別採算の徹底で、経営改善に差をつけるERP「The Amoeba(ザ・アメーバ)」

アメーバ経営の円滑で効率的な運用をサポートするために企画・開発されたERPパッケージが「The Amoeba」だ。2013年9月に再上場を果たした日本航空に部門別採算制度とともに導入され、経営再建にその威力を発揮した。最も顕著な独自性は、経営の実態を表す精度の高い数字をタイムリーに提供できる点にある。
アメーバとよばれる部門ごとの日々の活動成果を表す仕組みとして提供され、今では部門別採算を実践するためのERPとして多くの経営者の注目を集め、アメーバ経営を導入していない企業も「The Amoeba」を有効活用し、経営改善に取り組んでいる。
企画・開発段階から「The Amoeba」に携わってきたKCCS マネジメントコンサルティング株式会社(KCMC)取締役経営情報システム事業部長・青木克真氏に、その真価を聞いた。


photo 取締役
経営情報システム事業 部長
青木 克真(Katsumasa Aoki)
1987 年京セラ入社、2006年KCCSマネジメントコンサルティングへ転籍。
2013年取締役経営情報システム事業部長。
京セラの基幹システムの開発から、社外のお客様へのSI開発を経て、2002年より「The Amoeba」の企画、開発を担当。一般企業から海外、医療介護業界などアメーバ経営を実践される全ての業種業態のお客様をITの面から支援。

Q:「The Amoeba」とはどのような情報システムですか

「The Amoeba」は、京セラの情報システムをベースにアメーバ経営の運用に適した情報システムとして、最新の技術を用い開発したERP(統合基幹業務システム)です。このシステムは、発生ベースで実績情報を捉え、採算表(管理会計)と財務会計の双方の数字をつくる仕組み(コンピュータシステムおよび運用体制)を構築することで管理会計と財務会計の整合性をとります。

従って、経営トップや役員をはじめ、本部長、事業部長を含むすべての幹部、リーダーが、タイムリーな現場のデータでもある管理会計から必要な経営情報を得て、日々の経営判断を可能にします。また、幹部から一般社員まで、組織の全員が同じデータ・数字をベースに採算を考え経営へ参加する全員参加の経営を実現します。

Q:「The Amoeba」はどのようなコンセプトで開発されたのでしょうか

現代の企業経営にとってコンピュータシステムは不可欠です。それは「アメーバ経営」を運用する上でも変わりはありません。企業経営にとってコンピュータシステムの重要性が増すにつれて、私たちがアメーバ経営の導入をお手伝いさせていただいたお客様から、アメーバ経営に即した経営情報が捉えられるコンピュータシステムを求める声が日増しに強くなっていました。
そこで、京セラの情報システムのノウハウとKCMCが長年蓄積してきた技術や経験を活かし、アメーバ経営の運用に合致した統合基幹業務システムとして開発したのが「The Amoeba(ザ・アメーバ)」です。「The Amoeba」の開発にあたっては、アメーバ経営を支援するERPパッケージとはどのような情報システムかと考えた結果、以下の4つの開発コンセプトにたどり着きました。

1.アメーバ(現場)に必要な情報をタイムリーに提供
2.管理会計と財務会計の有機的連携
3.コード体系の統一による情報責任の明確化と柔軟性の実現
4.オープン・スタンダードな情報技術の活用

それぞれのコンセプトの詳細についてですが、第一は、「アメーバ(現場)に必要な情報をタイムリーに提供」することです。各部門が月初に立てた予定を達成するために、日々の活動成果をタイムリーに把握できるようにすることです。
第二は、「管理会計と財務会計の有機的連携」です。「The Amoeba」によって集計された数字を元に、経営者が経営判断をできるように財務会計との一致を目指しました。
第三は、「コード体系の統一による情報責任の明確化と柔軟性の実現」です。部門別採算の運用にあたって、個々のデータが発生した部門を明確にするとともに、異なるシステムのデータをまとめて見るときもコード変換の手間をなくすことを目指しました。また、市場動向などに合わせて組織を改編したときにプログラム変更が必要になると、日次データのフィードバックが滞ってしまいます。そこでコード体系を統一し柔軟なシステムとなるよう開発を進めました。
第四は、「オープン・スタンダードな情報技術の活用」です。「The Amoeba」のモジュールを一部だけ既存システムと連結して有効活用したり、モジュールを順次段階的に増やしたりすることもできるよう、オープン化と標準化をコンセプトに加えました。

Q:特徴的な機能について教えて下さい

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アメーバ経営では、採算表と呼ばれる家計簿のような帳簿を用いて、各アメーバのリーダーを中心に利益向上を最優先に考えます。「The Amoeba」には、この採算表を運用するための独自のシステムとして、採算表システムがあります。これは部門別採算の管理会計を運用するシステムで、年度計画や月次予定、実績、数か月先の見通しなどの採算表の作成、照会、出力機能をパッケージ化したものです。
これまで100社以上の企業様に「The Amoeba」を導入いただいておりますが、元の情報は既存のシステムを利用していても、採算表システムを追加導入して、部門別採算のPDCAサイクルをタイムリーに回すために活用して頂くケースが多くあります。
社内売買システムも部門別採算において大切です。部門間の売買における伝票処理、数字の捉え方を、あたかも社外の企業との取引同様に管理できる特徴的な機能といえます。社内売買という言葉になじみのないサービス業においては、「協力対価」という名称で、部門間の取引が分かるようにしています。
もう一つ、受注生産システムでは、一つの売上に対し、営業・製造の両部門において利益管理を行える仕組みになっています。一般的なシステムでは、営業部門では売上だけ、製造部門では材料費などの原価だけしか見えず、どちらも採算(利益)を実感できないまま仕事が進みがちです。一つの売上に対して、製造部門では製造原価と営業部門への営業口銭を差し引いて製造部門の採算を明らかにし、営業部門では営業口銭を収入とし、営業経費を差し引いて採算を明らかにする。こうしたアメーバ経営における利益管理を、システム上で支援する仕組みになっています。

※部署・役職などは掲載当時のものであり、現在のものとは異なる場合があります

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